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ル・キャピトール()はフランス国鉄がパリのオステルリッツ駅とトゥールーズのマタビオ駅の間で運行していた列車である。1967年にフランスで初、世界では3番目(長期間続いたものとしては東海道新幹線に次ぎ2番目)の最高速度200km/hでの運転を開始した。 == 歴史 == === 登場 === パリからレゾブレ(Les Aubrais, オルレアンの隣駅)、ヴィエルゾン(Vierzon)、リモージュ、カオール、モントーバンなどを経由してトゥールーズに至る全長712.3km〔Dupuy p.54〕の路線が全通したのは1891年のことである〔Laederich他、pp.66-67〕〔パリ - トゥールーズ間の鉄道は1864年に開通しているが、この時の経路は後の主要経路とは異なっており、カオールやモントーバンを経由していなかった。〕。第二次世界大戦前まで、この区間における最速列車は夜行列車のバルセロナ急行であり、所要時間は8時間50分だった。昼行列車はこれより停車駅が多く、所要時間が長くなっていた〔Dupuy〕。 大戦後にはパリからトゥールーズ経由ニームへの昼行急行列車が運行を開始した。このうちパリ行きの一本はトゥールーズ - パリ間の所要時間7時間35分を達成した。ただしパリ発の列車とパリ行きのもう一本の昼行列車は同区間で8時間以上を要していた。一方、パリからボルドー経由スペイン方面への南急行(シュド・エクスプレス)とボルドー - トゥールーズ間の列車を乗り継ぐと7時間台での到達が可能であった〔。 1960年11月15日のダイヤ改正でパリ - トゥールーズ間を7時間で結ぶ急行列車「ル・キャピトール」が登場した。所要時間の短縮のため、途中の停車駅はリモージュ、ブリーヴ=ラ=ガイヤルド(Brive-la-Gaillarde)、カオール、モントーバンの4駅に絞られ、パリ・オステルリッツ - リモージュ間400kmは無停車であった。パリ発、トゥールーズ発とも夕方に発車し深夜に到着するダイヤであった〔。 牽引機関車はBB9200型電気機関車(BB 9200)、客車はDEV inox客車(Voiture DEV Inox)の一等車と荷物車、食堂車の編成であった。乗車には一等運賃のほか8.50フランの特別料金が必要だった〔。 1962年5月27日からは所要時間が15分短縮され6時間45分となった。このころの最高速度は150km/hだった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ル・キャピトール (列車)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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